都市少女


幾千の人波に揉まれて
心迄折れ深まる嫌惡
瑣末な事も叶わない世界
芯迄凍る冬の夕暮れ

明日になれば屹度私
未來に輝く星となる
鮮やかな夕日解けてゆく
僅かに熱を殘しながら


氣が狂いさうな喧騷の闇
囚われてもう歸れさうにない
擧句出した酷い結論は
容易い保身現實逃避

繰り返す點滅の果てに
閉じた眼見る未來から
零れ落ちる涙を受けて
甘美な世界に身を寄せる



何か出來ると信じてゐた
あの頃の無邪氣さときたら
救ひの無い自惚れ積もり
結局何も無い私は


こんな筈ではなかつたんだ
先が見ゑない日々が辛い
耳に附く雜音が染みる
誰か聽いて私の聲を
























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